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1:ネタデス@\(^o^)/:2017/03/30(木) 13:35:29.15 ID:CAP_USER9.net
今の時代、自分の遺志を手紙ではなくiPadに残すということもあり得るのだろう。しかしパスワード設定があるために、本人以外の誰かが見ようとしても不可能なところが手紙とは大きく異なる。このほど遺族らが故人のiPadのロック解除をアップル社に拒否されるという出来事が起こった。英紙『Daily Record』や『Metro』などが伝えている。

英ノースヨークシャー州ブロットンで昨年12月7日、リアム・ライトさんは18歳の若さでこの世を去った。悪性の骨肉腫で、それが分かった時はすでに末期であったという。リアムさんは自分の死期を悟った時、数年前に母のジェーンさんに買ってもらったiPadに遺書をしたためていた。

遺族は葬儀の手配を進める際にリアムさんの遺志を引き継ぎたいと思い、購入時にリアムさん名義で登録してあったiPadのロックを解除しようと試みたが、それは容易なことではなかった。

実はリアムさんが亡くなる2日前にiPadのアクティベーションロックが有効になり、また臥せっていたリアムさんはパスワードなどを口にすることはできないほどの状態になってしまっていたために、家族はリアムさんのiPadを開くことができなかった。そこで家族は、iPadのロック解除ができないことをアップル社に連絡した。

ところがこの切羽詰まった状況にもかかわらず、アップル社はリアムさんのiPadのロック解除を拒否し、死亡証明書と弁護士からの手紙を送付するように家族に伝えたのだ。弁護士の手紙をもらうため家族は120ポンド(約16,700円)の費用を支払わなければならなかった。それでも背に腹は代えられないとして弁護士の手紙をアップル社に送ったところ、不十分として今度は裁判所命令が必要だと要請して来たという。その費用は360ポンド(約5万円)もかかり、さらに弁護士は家族に「そこまでしたところで、裁判所命令は簡単には付与されませんよ」と伝えた。

リアムさんの姉のケリー・ラムさんは「私たちはどうしたらいいのか悩んでいます。iPadのロック解除ができないとなると、そこに保存されているリアムの写真や映像が見られないということです。データ保護の規定があるのはわかりますが、死亡証明書でリアムの銀行口座さえも閉鎖することができたんですよ。バカバカしいったらありません」と話す。母のジェーンさんも亡き息子の思い出を取り出したいだけなのに、それができないと知ってかなり心を痛めているようだ。

リアムさんは昨年初め、サッカー時の怪我がきっかけで骨肉腫が発覚した。親しい友人にさえ心配させたくないからと自分の病気のことを口には出さなかった。リアムさんのみならず家族も死期が近いことはわかっていたが、本人が口にすることを望まない以上、誰もそのことについて触れようとはしなかったそうだ。

本来ならば、リアムさんがiPadに書き留めておいた遺志にそって葬儀をし、彼を送り出すことができたはずだ。この件について英メディアはアップル社にコメントを求めているが、今のところ回答はない。このニュースを知った人たちからは「これは例外にあたるのでは。ロック解除させてあげればいい」「ただ残された写真や映像が欲しいだけなのにあまりにも遺族の気持ちを考えずひどい」「こんな事態で高額な費用を払ってロック解除ってあり得ない」などといったアップル社への批判の声があがっている。

出典:http://www.dailyrecord.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/12860331/
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