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1:ネタデス@\(^o^)/:2017/05/25(木) 13:49:13.17 ID:CAP_USER9.net
オーストラリアは過去20年に渡り、総じて順調な経済成長を遂げてきた。医療、教育は国民全体に行き渡り、シドニーなどの都市は、住環境の良さで世界的に評価が高い。しかしオーストラリアの住宅価格は上昇を続けており、若い世代には持ち家は手の届かないものとなっている。すでに家と蓄えがある親の世代との格差は広がっており、「オーストラリアン・ドリーム」の終焉だと嘆く声も聞かれる。

◆住宅価格高騰。若者は親と同居で頭金作り
 エコノミスト誌によれば、シドニーの住宅価格の中央値は110万豪ドル(約9000万円)で、この1年間でほぼ20%上昇したという。最近発表された研究では、所得比で見た場合、シドニーは香港に次いで世界で2番目に高い住宅市場にランクされている。オーストラリア全体では過去20年で価格は名目値で4倍となった。物価修正後だと2.5倍の上昇となっており、これはイギリスと同じで、アメリカよりもかなり高くなっている。この結果、家を買えない人が増加しており、この26年間で、35~44才での持ち家の割合は、75%から66%以下に低下している。

◆世代間格差深刻。もはや自助努力では家は買えない
 エコノミスト誌は、住宅価格が上昇する理由として低金利を上げるが、より大きな原因は人口の増加だと指摘する。オーストラリアの人口は年35万人増加しており、その半分は移民だ。急速な人口増加に住宅供給が追い付かず、当然価格が上昇する。そこを狙って投機家がやって来るため、さらに住宅市場が過熱すると説明している。

 この状態にミレニアル世代は怒りを感じているが、上の世代は自助努力を期待する。昨年、会計事務所KPMGのパートナー、バーナード・ソルト氏は、「家を買いたい若者は、おしゃれなカフェで朝食を食べるのは控え、それを貯金に回せ」と新聞のコラムで提言した。これを読んだ若者は一斉に反論し、週末の贅沢として人気の朝食メニュー、「潰したアボカドとフェタチーズを載せたトースト」を48年間食べるのをやめても、シドニーの一般的な住宅価格の10%にしかならないという不満も出た(エコノミスト誌)。ガーディアン紙によれば、住宅購入希望者が認識する最大の壁は、頭金を貯めることだ。Core Logic社のカイリー・デイビス氏は、賃金の上昇と不動産価格の上昇を見れば、親の世代よりミレニアルのほうが不利であると指摘している。

 ニューヨーク・タイムズ紙(NYT)のオピニオンライター、リサ・プライアー氏は、すでに家を持ち、豪華なクルーズ船旅行や公的補助での医者通いに忙しい、甘やかされたベビーブーマー世代から、「今の若者は自分たちがいかに恵まれているかわかっていない」、「浪費をやめて貯蓄を」と説教されるのに、ミレニアル世代は飽き飽きしていると述べる。そして、若者にとって不動産価格は、打ち砕かれた希望と迫りくる世代間の戦いの象徴で、不動産ブームは年齢と社会階層による分断を作り出していると指摘している。


続きはソースで
http://newsphere.jp/national/20170522-1/
【【国際】「努力しても家が買えない…」豪州ミレニアル世代の悲痛な声 ベビーブーマー世代の説教に怒り 住宅価格高騰と世代間の分断】の続きを読む