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1:ネタデス@\(^o^)/:2017/06/15(木) 11:17:33.38 ID:CAP_USER9.net
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170615-00000523-san-soci

隣の住宅に住む高齢女性を殴って死亡させたとして、傷害致死罪に問われた
栃木県足利市緑町、電気工事業の男性被告(46)の裁判員裁判の判決公判が
6月1日、宇都宮地裁で開かれ、佐藤基(もとい)裁判長は懲役3年、執行猶予4年
(求刑懲役5年)を言い渡した。アパート暮らしの被告は約2年前から、隣の一軒家に
住む被害女性に理由もなく怒鳴られるようになり、黙って耐えていたが今年1月、
平手で一発たたいて転倒させ、死亡させたのだった。

■最悪の選択に同情論

「自分だけが我慢していれば…」。裁判で浮かび上がったのは、最後まで他人に相談できず、
最悪の選択をしてしまった被告の姿だった。一人で問題を抱え込んだ結果の代償は大きかったが、
被害者の親族を含めて同情的な証言が法廷で示され、被告は人生をやり直す機会が与えられた。

人にけがをさせ、死亡させる傷害致死事件は、国民から選ばれる裁判員裁判の対象だ。
判決によると、今年1月30日午後10時5分ごろ、自宅前の路上で、隣の無職女性=当時(92)=
の顔面を殴って転倒させ、外傷性くも膜下出血などで死亡させた。

■2階の男うるさい!

被告は平成20年ごろから、アパートの角部屋に一人で住み始めた。隣の一軒家に住む被害女性が、
被告のアパートに向かって怒鳴りつけるようになったのは、27年8月ごろからだった。

「2階の男! 音がうるさい!」。2階に住んでいるのは自分だけ。被告は、自分が標的にされていると
感じた。検察側の冒頭陳述によると、女性には精神疾患があったとみられる。

月1、2回の頻度で怒鳴られるようになったが、被告は「引っ越しは金がかかるのでできない。
兄弟に迷惑をかけたくないからカネを貸してほしいと言えなかった。ひたすら我慢すれば、
(女性が怒鳴るのを)やめてくれるのではないかと思った」と耐え続けた。

日常音にも異常に気を付け、ボイラーの音を出さないため、風呂に入るのもやめた。生活の中で
少しでも音を立てると緊張するようになった。「風呂に入りたい」。だが、我慢に我慢を重ねた。

昨年12月末からは扉を叩かれ、路上から怒鳴られるようになった。

■行くから待ってろ!

事件前日の1月29日。「毎晩うるさい」。怒鳴られて、そう言い返した。そして30日夜。
「2階の男、降りてこい」。1人で晩酌をしていた被告は、ささやかな一日の楽しみを邪魔され、
怒りがこみ上げた。限界が来た。

「今から行くから待ってろ」。小走りに女性に駆け寄り、平手で顔をたたいた。女性は路上に転倒。
くも膜下出血などで死亡した。

公判で、検察側は被告に同情する関係者の供述調書も読み上げた。被害者の訪問看護師は
「女性は被害妄想を抱いていて、隣のアパートに怒鳴り声を上げていた。家に置いておくのは最良の
方法ではなかった。でも、『夫と一緒にいた家からは離れたくない』と言って入院は拒んでいた」とした。

また、女性の息子は供述調書で、「母は80歳を過ぎたころから、『いたずら電話がかかってくる』などと
言い始めた。入院も拒んだ。私の妻に対しても『通帳を盗んだ』『判子を戻してくれ』と言っていた。
今から考えれば、縄で縛ってでも入院させれば良かった。隣の男性も被害者で、加害者は病気です」
と、被告への同情も示した。
【【裁判】2年前から理由なく怒鳴られ続け、風呂にも入れず。傷害致死罪に問われた46歳男に同情論、執行猶予判決】の続きを読む